引け際。

自分でまだまだ現役と思っていても、高齢者の車の運転のように、外からみたら止めておけということって多い。年をとると体だけでなく、精神も硬化していくのだなあと最近思う。かつての名文家、三浦朱門先生、五木寛之先生、宮本輝先生・・・・このところの言動を聞くと、昔の作品が泣いてる〜と思ってしまう。渡辺先生は別の意味でぶっ飛んでしまった。

政治家には特に高齢の人が多いし、今でも各種団体のトップに君臨しているのはかなりの高齢の人たちだ。しっかりしているように見えて、案外思考力も判断力も柔軟性も落ちていることだろう。今のまま日本の舵取りを任せておいて大丈夫なんだろうか?

中堅世代がなんとかしなくてはいけないのだろうが、自分の周りをみても日本の職場形態では、中堅が口を出すことは難しい。

私の勤務先でも院長や看護部の高齢化が進み、私達中堅どころ(と自称)の医者たちは、病院経営を非常に危惧している・・・が、現実には互いに愚痴を言い合うが、具体的な行動は何もおこしていない。かつてはいくつか意見を述べたり提案したりしたが、結局何も変わらなかった。それ以降は「言っても無駄」とあきらめて黙している。

トップに高齢者がいるところでも同じような状況なんだろうな。自らの限界を自分で確認できる人なんてそうはいない。自分の力を過信しないで、的確な引け際を判断するトップばかりならいいのですが・・・。。