終戦のローレライ

終戦のローレライ 1 (アフタヌーンKC)

終戦のローレライ 1 (アフタヌーンKC)

2000ページの超大作、終戦のローレライをようやく読み終えた。読み始めは、大佐やら中尉など聞きなれない軍隊用語にとまどい、また多彩な登場人物の背景説明にもめげそうになったが、半ばから(文庫本で4巻だったが、2巻くらいから・・)は一気に話しに引き込まれた。ローレライシステムの秘密や、日本軍人の中での反乱、第三発目の原爆投下を示唆したのは実は・・・などなど、作品にも魅入られたが、一方で戦争の意味について考えさせられた。今の平和な時代を享受できるのも過去の日本人のおかげだと改めて感じた。この映画を見なかったのは失敗だった!
若い人たちに薦めたい小説だ。

題材の太平洋戦争については、当時、東アジアで植民地ではなかったのは、日本とタイとネパールだけだった、もし抵抗しなかったら、開戦していなかった場合は日本はどんな姿になっていただろう?アジア諸国の独立はあっただろうか?戦争の歴史の評価については、もう少し見聞を深めてより一層考えてみたい。