私には耐えられない。

結構役に立つ情報も時には得られる2ちゃんねるで、
超過酷な勤務を強いられているドクターを知った。

↓の病院の院長。
http://www.pref.miyagi.jp/iryou/jititaibyouin/byouinshoukai63kurikoma.htm
何でも4人の医者のうち、現在残っているのは2人だそうだ。
月に2週間の当直、外来も入院もすべて一人でこなしていたらしいが、
年齢的なこともあり(50歳代)、辞職願いを役場に提出しても
受理されず、やむなく郵送で辞職願を送ったそうだ。

よくぞ、これまで頑張ってこられたものだ。
私だったら一月ももたないだろう。
この医師に対する役場の冷たい対応を見ると
後の来手がいないのではないかな。
医者は聖職だから、どんなに過酷な状況でも我慢するのが
当然と思われてるのかもしれない。
患者のために身を粉にして、自分の時間を削るのは当然と
私も長らく思っていたが、やはりこのような見解を改めるべきなのだ。
一人の人間・労働者として、ある程度の労働条件を求めていかなくては
ならないと強く思っている。おそらく私の勤務する時代には
医師の労働改善は無理だろうが、後に続く人たちのために
変わっていかなくてはならないと思う。

それにしても東北〜北海道の医者不足は深刻なようだ。
私の勤務地は地方にしては比較的密度が高いが、
それでも過剰とはいえない。都市部がこうだから、
周辺地域のドクターの負担は増大しているだろうと申し訳なく思う。

例の舞鶴の病院も結局、内科は消滅しそうだ。
内科がない病院・・ありえない。
でも病院が存続しているのは、市立なので
医者以外の役人たちの職場を守るという意味があるのだろう。
邪念なく見れば、人口からみて過剰な病院数なので
統廃合するのが最も正しいやり方なのだが・・・。

市民病院で思い出したが、
こういう公的病院の事務方は、病院に終身雇用されるのではなく
転々と場をかわっていくので、
いわば病院勤務は一時的な派遣先なのだという。
だから病院経営を考えるよりも、自分の勤務している間に
「問題がおこらず、平穏無事に過ぎること」
を第一と考える傾向があるらしい。
だから赤字体質完全の積極的な改革よりも、
従来の体制をつつがなく守っていこうとする、このために
公的病院の体質はよくなっていかないと聞いた。

公的機関の金銭管理のだらしなさ、非効率的な経営、
病院に限ったことではないが。