カルテ更新。

今の勤務先では毎年、外来カルテを書き換える。
これまでの主たるデータと症状の変化、その年に起こったエピソード、
変更した薬など書かなくていけないことが多く、1月〜2月は
忙しさに輪がかかる。
とても面倒なことなのだけど、この書き換えをすることで
みのがしていたことを思い出したり、検査のぬけを発見したりできる。

通常外来では、
待合室でずっと待っていてくれる患者さんのことを考えると
外来では問診・診察から判断し、結論を出していく時間を
できるだけ短縮せねばならない。
3分診療やら5分診療やら言われるが、裏では必死で
時間と格闘しながら診て、書いて、指示を出しての作業をしている。
冬場は着脱に時間がかかるので特に大変。
その合間に外来で持ち込まれた入院・通院証明書や介護保険申請用紙、
検診結果のまとめなど雑務が重なる。
無駄話をすることもなく、お茶をのむこともなく、
ひたすら外来に集中していてもこうなのだから、
やはり人出は足りないのでしょう。

というわけで、どうしても個々の外来患者さんについて
考える時間が限られてしまう。
カルテをじっくり読み直して、対策を練る時間は手間はかかっても大事。

↑で人手が足りないと書いたけど、医師全般では
数は足りているはずなのだ。
その土地による医者の数のばらつきが大きいことと、
科による差があるので、人手が・・・といわねばならないのだ。
(外来が一日数人という科もあれば、たとえば内科でも
専門外来に分かれていれば、その科の入院患者より、
医者の数の方が多いと思われる部門があったりする)
同じ医局で一方で寸暇を惜しんで働く医者がおり、
その一方では暇な時間がたっぷりあってぶらぶらしている医者もいる。
(でも、勤務医であれば一律給料は同じ。絶対に不公平!
出来高性〜年棒制を取る病院も少しづつ増えているが・・・。
お金を目的に働いているわけではないけど、給料の多寡や
勤務の不公平感は勤労意欲に大きくひびくのはいなめないと思う。)

ああ、また愚痴に終わってしまった。
(・・・こんなこと書いたらいけないかも?
上を目指さねばという気持ちはあるけど、
でも医者だってただの人間なんです・・・)