キャラメルボックス

忙しい、忙しいと言っているのに、時間は作れるものだ。おんぼろ体に鞭打って馬車馬のように仕事をこなし、あたふたとキャラメルボックスのお芝居を見に行ってきた。(地方に住んでいるので、池袋サンシャイン劇場までが遠い〜)

キャラメルボックスに注目し始めたのは2年前。ビデオも出ているけど、やはり生のお芝居は格別だ。今年は旗揚げ20年になるそうで、これまでの人気作品を順次再演していくとのこと。その第一弾「Truth」が17日から始まった。すでにチケットは神戸での千秋楽まで完売、もちろん、ぴあでもローソンでも売り切れていた。(ぴあのチケットは、電話の前に待機して受付開始から電話をかけ続けたが、10分後に繋がったときには、予約分はすべて売り切れましたというナレーションだった。そこで困った時のオークション。幸い初日のチケットを手に入れることができた。(しかも半額で!)こんなに人気なのは2年ぶりの上川隆也さんの出演のためだろうか。(上川さんはキャラメル出身)

上川さんのファンではなかったけど、いやはや上川さんは光っていた。ほかの劇団員も芸達者なのだけど、上川さんのせりふの滑舌のよさ、声のとおり具合は抜群だった。劇団から抜擢されてメジャーでも脚光を浴びているのももっともだ。

キャラメルの旗揚げメンバーは早稲田の出身者が多い。かつて・・短い間だったけど、私は早稲田の学生だった。ひょっとしてメンバーとキャンパスですれ違っていたかも???だからより親近感を感じるのだろう。(こちらが一方的に思うだけだが・・)よく芸能人が舞台の魅力を口にするが、本当に生のお芝居は素晴らしい。映像ではこの感触、感動は味わえない。お芝居に携わりその魔力に触れたら逃れられなくなるのも今は理解できる。早稲田に所属していた頃も、アルバイトしながらお芝居に没頭している仲間がいたものだった。そのころは何故持ち出しばかり多い芝居に打ち込むのか理解できなかったが、今は舞台にかかわる仕事に憧れを感じている。大道具でも事務方でもなんでもいいので参加させてくれるところがあれば、馳せ参じたい思いを心の片隅に密かにもっているのです。(←芝居を観た後は気分が高揚している・・・)