勤務時間はただいま40時間。

マラッカ海賊事件で無事に人質が帰ってきたことは久しぶりのよいニュースだった。スピーディーに解決したのは政府が関与しなかったからか?と邪推してみる。近頃は名前だけのトップや、頭の固い旧式なトップが目だっただけに、迅速に現地入りし、自ら交渉の主役となった船会社の社長さんは素晴らしかった。できるならばあの社長のようなトップの下で働きたいものだ。

病棟の患者の急変で午前4時に呼ばれ、そのまま当直に入った。100人を超える大量の患者が来院、野戦病院のような有様だった。翌日もそのまま通常業務に入り、これまた多数の外来患者と入院患者の診察に明け暮れた。病院内の拘束は40時間になった。入院患者+外来患者+患者の家族を全部合わせるとこの40時間で200人の人に相対したことになる。過酷すぎて苦笑いするしかない。じっくり考えた医療をしたいのに余裕がない。

40時間勤務に耐え、大量のインフルエンザ患者を診察したのに罹患しない私は、とんでもなく健康なのかもしれないと妙なことで自信がついた。