悪徳民間療法への規制。

各種媒体でウコン、マカ、アガリスクメシマコブなど民間療法の名をみない日はない。特に許しがたいのはアガリスクメシマコブ等で奇跡的に癌が治癒した!と広告していること。ガンセンタードクター推薦を謳っているので始末が悪い。本当に実在するドクターかどうか怪しいが、医者の中にも妙な人は少なくないから悪徳業者に加担する輩もいるのだろう。信じるのも自己責任ということもできるだろうが、藁をもすがる思いの弱者の足元につけいるような商法は絶対に許せない。
厚生省はネット上での悪質な医療HPへの規制を検討しているようだが、雑誌・新聞での規制が先に必要だと思う。ネットを検索する知識のある人ならある程度の分別が期待できるが、知識のないお年寄りや田舎の人はネット以外で騙される確率が高いのだから。(現実には広告収入やスポンサーの問題でハードルは高いだろうが・・)

実は先日来、義理父が妙なものに引っかかりそうになっているのだ。なんでも農協でイオン発生マッサージ器の説明会があり、アメリカの大学にも掲載されたという論文をもらったそうで、今にもマッサージ器を買おうとしているのだ。(50万もする!!)父は遠方の田舎に住んでおり、電話で話をするだけなのだが、なかなか目をさましてくれない。その論文を送ってもらったが、ワープロでも書けるような妙な体裁で、しかもそのアメリカの大学(パシフィック・・・なんとか)をネットで調べたら、3日で学位が取れるなどコマーシャルしているのだ。うさんくさい論文、妙な大学というのも憚られる大学、イオンは効果がないことは日本の学界でも理論的に証明されているのだと説得し、夫は大金をどぶに捨てるようなみっともない真似はするなよ!と電話口で叫んでいたが・・・効果は少ないようだ。
義理父は昨年も7万円の足つぼマッサージを買ってしまった前歴がある。(もちろんそれは使われる事無く埃をかぶっている)これも年寄りの自己満足と認めてあげたいが、50万といえば勤務医の給料に匹敵する額だ。私達は親に年に数回、何十万かお小遣いを渡しているが、これがいかさま商法に渡るかと思うと悔しい!