文学賞の不思議

文学賞メッタ斬り!

文学賞メッタ斬り!

内部事情暴露ものは面白い。先日、W先生に失望と書いたが、審査の方でもいろいろ物議を起こしているんですね。(大御所だから誰も言えない)直木賞横山秀夫さんの「半落ち」や東野圭吾さんの「白夜行」、「手紙」、宮部みゆきさんの「火車」を落とした理由が?。この本では”淳ちゃんの役回りは下半身ご意見番”と断じている。他にも有名作家の苦笑いするような選評がばったばったと斬り捨てられている。大好きなM本先生の選評もあんなに素晴らしい小説を書く人とは思えないものの連続だった。案外賞が与えられるべき作家・作品が受賞を逃しているものだ。文学そのものがそもそも主観的なものだから様々な人々の様々な意向が反映されているのだ。大森さん、豊崎さん、とても楽しい対談でした!