うまい話はない!

ある種の保険認可のない治療を今でも続けている医療機関がある。 弱みにつけこむ悪徳商法だと私は思うが、藁をもつかむ思いの患者・家族の被害が後をたたない。でも、このような特殊な治療?を希望する患者は、自分の選択でそれを選んだのだから自己責任は否定できないと思う。
そういえば、お金が倍になります!といわれてねずみ講もどきの詐欺にひっかかる人も絶える事がないが、上手い話しはないのだ。それと同じように夢のような治療もないのだと分からないのだろうか?
一番許せないのはもちろん、夢のような話を信じさせる方だが、のってしまった人は、自分で選択の余地のない被害(たとえば泥棒に入られたような)に比べれば、あまり同情する気はない。
我ながら冷たい言い方だが、自分で選択したことは何があっても、自分の責任は免れないと思う。(どなたかの日記で、女医は自分が荒波にもまれてきているためか、社会の落伍者に対して冷たいと指摘されていたが、私もあてはまるようだ。)
その意味で、訴えるほうもなんだかな〜〜〜と思ったニュース。

説明不十分と院長らを提訴 独自のがん療法で遺族ら
 独自のがん治療をめぐり「十分な説明を受けていれば、この治療法を選ばなかった」として、がんで死亡した女性の夫ら遺族3人が、医療法人とクリニック院長に、治療費の返還や慰謝料など約950万円の支払いを求める訴訟を12日、東京地裁に起こした。
 訴状によると、妻は1998年、大学病院で大腸がんと診断され、抗がん剤治療を受けていたが家族が「末期がんを治す医者がいる」と聞き千代田区内にあったクリニックを受診。「免疫療法を中心とした半年間の治療で、6、7割の患者が完治する」と説明を受け、03年2月から半年間、治療を受けたが同年11月に死亡した。遺族は「治療を受けなければ、病院の抗がん剤治療より症状が悪化することはなく、妻と有意義な最期を過ごせた」としている。

例のm3.comでも話題になっていたが、ある方の書き込み、【自分の行為を棚に上げて他人を訴えるような人にこそ罰を与えるべきと思う。この家族は、主治医の治療を拒否して民間療法に走ったのだから自己責任でしょう。】に同意する。