苦悩する拉致被害者家族たち。

大きな声では言えないが、実は私は今暇です。こんなに入院患者が少なく、なおかつ皆が指示もいらない安定した状態というのは、医者になって始めてのことかもしれない。この機会を逃すことはもったいないので、先週遠出したばかりで、参加をためらっていた週末の首都圏である学会へ行くことにした。(連続週で遠出することも初めてだ)



選挙も終わったが、選挙の中でも争点にならず、六カ国会議でも議題にあげてもらえない拉致問題。苦悩する家族たちには一分一秒も惜しいに違いない。
拉致被害者およびそのご家族には日本中の誰もが同情し、早期の解決を望んでいるはずだが・・・・最近の家族の動向を見ていると、妙な団体(いわゆるプロ市民?)に操られているような気がしてならない。



事件を公にするという、いままで誰もできなかった突破口を開いたのは、小泉さんだ。裏にどんな胡散臭い思惑があったとしても、これは厳然たる事実だ。家族が進展がないことを、政府や外務省の非難に繋げ、それなのに、拉致実行犯の男の猶予願いを出した民主党を応援するのは、間違っているのではないだろうか?家族は民主党を応援するという気持ちではなく、力を貸してくれそうな政治家個人を応援しているのかもしれないが、民主党より・反小泉という態度になってきていることをいぶかしく思っている国民も増えてきているようだ。



何の進展も期待できそうにないご家族には本当に同情するが、いたずらに日本だけでの経済制裁をしても効果は上がるだろうか?最後の切り札を出すべき時なのだろうか?おそらくは被害にあった自分の家族を犠牲にしてもいいから、国益を第一に考えて欲しいというせ声明があれば、一挙に世論は「拉致問題を解決すべし!」という方向に向くように感じる。(日本人の潜在意識として、自己犠牲をいとわない人には応援したくなるものだから)家族の訴えの方向性が疑問だ。