どうなる日本の医療情勢。

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あきれるニュースが多すぎてM3COMを読むのがつらい。

最近のニュースより。
1) 福井赤十字病院福井市)で8月、入院中の男性患者(28)の見舞いに訪れた知人の男性に、女性看護師が誤って点滴を打つミスがあったことが、6日分かった。→患者のベッドに寝ており、しかも注射しますといわれてお願いしますと言うか?笑い話になるようなことだが、見舞金をせしめる新手の詐欺か?

2)群馬県は6日、県立心臓血管センター前橋市)の応急処置ミスで埼玉県の小学3年の男児(8)が指を切断する結果になったとして、男児側に1000万円の賠償金を支払うことで示談が成立する見通しになったと明らかにした。 県によると、男児は2003年5月3日、家族で訪れた前橋市内の牧場で、崩れ落ちた石のテーブルと地面の間に左手を挟み、薬指と小指を骨折。搬送先の同センター整形外科で応急処置を受けたが、3日後に埼玉県内の病院で診察を受け、薬指の先端が壊死(えし)していることが分かり、手術で切断した。 三重県桑名市桑名市民病院に入院した同市の高校3年の男子生徒=当時(18)=が死亡したのは診断の遅れが原因として、遺族が同市に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟は6日、同市が1900万円を支払うことで、名古屋地裁で和解が成立した。

3)三重県桑名市桑名市民病院に入院した同市の高校3年の男子生徒=当時(18)=が死亡したのは診断の遅れが原因として、遺族が同市に約7300万円の損害賠償を求めた訴訟は6日、同市が1900万円を支払うことで、名古屋地裁で和解が成立した。訴状などによると、男子生徒は2003年9月、学校で頭痛を訴えた後に意識障害を起こし、同病院の脳神経外科に入院。3日後に症状が悪化し、広い範囲で脳梗塞(こうそく)が認められ、治療を行ったが、1週間後に脳ヘルニアで死亡した。 遺族は04年10月に提訴し「病院が緊急性がないと速断し、適切な診断が遅れた」と主張。病院側は「早期に適切な診断をしても救命は難しかった」としていた。

4)広島県広島病院広島市南区)で手術中に脳の動脈瘤(りゅう)が破裂し、左半身にまひの障害が残ったのは医療ミスだとして、同県在住の無職女性(41)が6日までに、県に7200万円の損害賠償を求め、広島地裁に提訴した。同地裁(能勢顕男(のせ・あきお)裁判長)で同日開かれた第1回口頭弁論で、県側は「処置に落ち度はない」と争う姿勢を示した。 訴えによると、女性は今年1月14日、右中脳にできた動脈瘤の破裂を予防するため、根元をクリップで留める手術(クリッピング)を受けたが、手術中に動脈瘤が破裂し、中大脳動脈を約19分間遮断された。手術後にリハビリを続けたが、左半身にまひが残った。 原告側は「脳動脈瘤は小さく破裂の危険性が少ないのに、手術を勧められた。不完全にクリッピングをして動脈瘤を破裂させたのは過失だ」と主張している。

2)〜4)はごく最近のニュースだが、こんなことで訴えられたり和解したりするなんてますます先行きが不安。人間は死を避けられないことや、寿命があることを忘れているかのような・・・。病院で治療すればなんでもよくなると勘違いしていないか?どんなに名医が手がけても医療に限界はあるはず。もちろん医療側も反省すべき点はあるだろうが、あまりにひどい訴訟や判決が連日のように報道されている。医師会なり学会なりの重鎮さまたちがが何か動いていただけないだろうか?M3COMでもいい意見が多いが、ここでどんなによい主張をしてもたかが掲示板だ。しかるべき立場の人が、しかるべき場所ではっきりと主張していただけることを切に願っている。