たまにはいい報道もあるものだ。

■2005/11/26 (土)
最近の週刊誌報道にはあきれる記事が多かったが(特に医療関係)、久しぶりに「多くの人に読んでもらいたい」いい記事があった。今週号の週刊文春のインフルエンザ報道の欺瞞についてだ。

記事を私の理解でおおまかにまとめると、
1)
鳥インフルエンザでの死者予測が64万と厚生労働省が発表したが、これは衛生状態・栄養様態の悪い時代を参考に立てた予測であり、現在にそのままあてはめるのは疑問、WHOや厚生労働省が警告の意味でおおげさにいているのだろう。
2)
ワクチンへの意識の違い、国民にはワクチンこそが予防の特効薬ととられかねない政策。病院にとっては商売という観点ではありがたいことかもしれないが、ワクチンを信じすぎてはいけない。昨年は大はずれで注射をしても罹患する人が少なくなかったが、今年はあたるかどうか、宝くじ以上の難しさだ。
3)
タミフルの消費が日本は60%と私は思っていたが勘違いだたようだ。昨年までのタミフル使用量は日本が世界の80%を占めているのだという。飲みすぎていることの自己批判が必要なのに加えて、タミフルの過量は耐性菌を作る可能性がある。
4)
タミフルの副作用は実際のところわかっていない。特に意識障害などがウイルスによるものか、タミフルの特殊な副作用とみるのか不明である。
5)
タミフルの利益を上げる個人/団体の利権が情報操作に関与していないかどうか?


記事は新型ウイルスを作り出している(?)中国の危うさにも触れていた。
公衆衛生の低い貧しい農村地の危機意識のなさ、発生した場合の隠匿風習、それを取り締まる国家体制の特殊性だ。いろんな分野で中国の存在って大きいののだが、中国の一党独裁体制は北朝鮮以上の脅威だなあと漠然と感じている。