また一人、勤務医をやめていく。

■2006/03/02 (木) 勤務先のある女医さんが、春にやめることとなった。夫とともに開業するそうだ。夫君は某中規模病院の中堅の医師として、その病院で中心になって仕事をしていたのだが、私の医学部の同期生でもある。なんだか同志(同窓生で勤務医を続けているという意味での同志)がまた減ると思うと、「寂しい」という言葉では表現できないやりきれない気持ち。
一緒に開業する彼女とは、現勤務先の、納得できない体制を一緒に嘆いてきたものだ。彼女はもののわかった、医師としての良心も常識も備えているドクターなので、寂しさが倍増してしまった。・・・・けれども、とっても素敵なご夫婦なので、開業に心からエールを送りたい。

わが勤務地は地方であるが、近隣件の中心都市なので、以前から開業医は非常に多い。その上、この数年医局を辞めて→開業への拍車がかかっているので、人口当たりの開業医の数はますます増えている。
今後、国策上開業医への更なる締め付けも予想されるので、これからの開業医生活も楽ではないだろう。そうかといって、勤務医も先が見えない。と悩んでいるうちに開業の時期を逸している・・・と自嘲。本当にこれからどうなるんだろう?

M3での呼びかけに集まる医者の数がうなぎのぼりだ。実際に逮捕されてしまった医師への支援や擁護の声が上がってきているのが心強い。もっともっと大きなうねりが生まれますように!