興奮して眠れない

2006/03/11 (土)
受験があったので、ず〜っと映画を我慢してきたが、無事終了した子供の要請で一緒にナルニア国物語をみてきた。大ヒットという噂どおり、一番最後の回(22時〜)だったのに、結構客は多かった。映画はいかにもディズニー製作ファンタジーで、画像は綺麗だったが、ちょっとお子様向けだったかも。ストーリーは単純で要所要所に突っ込みどころ満載だったのが、逆に楽しめたかもしれない。ロードオブザリングのように、しっかり見ていないとついていけない映画ではないので、肩も凝らず見れるし、見終わった後も清々しい。

帰宅して福島事件のニュースを探して、驚いた。事件の内容が詳細になり、多数の産婦人科医の意見も聞いていたので、9割がた不起訴だろうと思っていた。まさか・・・起訴されるとは。全国の医者を敵に回してしまいましたね、検察は。(敵という言い方はしたくないのだが、今回の事件は本当に不当逮捕の極み)起訴した検事に実名が挙げられていたが、裁判が進み、冤罪であったときはそれなりの責任をとりなさいよ!しかし結果が悪ければすべて医者のせいにするような風潮に頭にきている全国の医者を目覚めさせた責任は・・・想像を絶するほど大きい。そして産科医療はもう崩壊は決定的だろうと思う。某検事さんが崩壊の引き金をひいたのだよ。

映画をみて気持ちよく眠れるはずだったのに、悔しくて腹立たしくて、眠れなくなってしまった。K医師は本当にかわいそうだが、不起訴となったら今の風潮は下火になったかもしれない。起訴された今、これまで我慢してきたお人よしの(=これが医者の良心だと思ってきた)医者たちの、「このままではやってられない」気持ちはますます燃え盛りそうだ。

ただいま午前3時。一気に書きなぐってしまいました。一部不適切な表現があるかもしれませんが、今は推敲する気持ちになれません・・・。


2006/03/11 (土) 長い道のり。

福島事件は長い道のりになりそうだ。事件の経過を説明しながら夕食を取った時に夫が聞いてきた。「で、いくら募金したんだ?」思わず「諭吉一人」と答えたら、夫からは「信じられない!」という反応があった。私は1万円でも加藤先生の状況を考えれば少ないほどだと思ったのに。海外へ移植に行く人たちへの募金には参加したことはないが、今回のことは医療の根幹を揺るがすことだし、自分たちの身にも大いに関係があることだと思っている。しかし、家庭内でも考えの相違は大きい。

「もっと事件の真相がわかってからすればよかったのに。僕にはこの段階で募金したこと自体が信じられない。しかも1万もするなんて。」「あんまり熱くなるなよ。」だって。すっかり食事がまずくなり冷た〜い空気が流れた。

気持ちは熱くても、行動は起こせていない自分が情けなくて、せめて募金をと思ったのだが。なんだかがっかりしてしまった・・・。家族でもこの有様なので、医者たちが一枚岩になるのは、きわめて困難なのだろう・・・。ふぅ。