身につまされる。

■2006/04/02 (日)

松本竜助さん、早すぎる一生だった。ちょうど先日義母が同じ病気で倒れたばかりなので、非常に身につまされる。そういえば実父も49歳で病気で命を落としたのだった。(以前の日記にも書いたが、まさしく医療ミスだった。医学的知識もなく血縁に医者もいないので、当時はそういう運命だったのだ・・とあきらめたが、医者になってから改めて検証すると、事故ではなく、人為的ミス+処置の遅れであった。今から事を荒立てる気は全くないが、決して忘れたくない。)
亡くなってから、映画出演の依頼があったとか、自伝出版の予定だったとか、紳助竜介(助は改名?)再結成の話とかでているが、もう意味をなさないと思うと・・・空しい。

週刊誌には例の射水事件が大きく報道されている。週間新潮は100%外科医側の記事だったが、文春は70%くらいかなと感じた。富山と金沢の縄張り争いという穿った見方もあったが、派遣を撤退している今、人口4万足らずの200床の病院で綱引きする余裕はないような気がする。

夫の勤務先でもかなりの人事異動があったようだ。開業する先生もちらほらで、居残りは貧乏くじの感は否めないが、それも自分達の選択であるので我慢、我慢。夫の直属の部下も二人変わってしまうのでしばらくはもたつく事だろう。これまで二人のうち一人は女医さんで、二人とも女医さんという時もあったが、病棟では女医さんは好評だったそうだ。地方ではまだ医者=男性という意識が強くて、女医というと嫌な顔する患者さんもいたし、女の城の病棟に女性が入っていく抵抗を感じたものだが、国家試験も30%が女性の時代である。時代は確実に変わってきているのだ。

仕事において医者は男女平等に近い位置にあるが、結婚や子育てがからむと難しい。どんなに意欲や協力があっても、体の仕組みや昔からの社会体制が続く限り平等はありえない。女性の立場で考えても、女性だから勤務を軽くする、僻地に行かせない・当直を宣言するというのは、他のドクターに迷惑なこと。しわ寄せをいかに堪えていくか、この意味では女性医師は男性以上の覚悟が必要であるし、力量を問われるところだと私は考える。
(厳しいなあ・・・我ながら。でもこれまでそうして来たので、甘えた女医さんをみると実は非常に腹立たしいのである。)