またいつものように時が過ぎていく。

■2006/04/17 (月)
先週末は内科学会に参加。学会の感想は後でまとめてみようと思うが、昨年の内科学会より得るものがすくなかった気がする。目新しいトピックや驚くような知見もなかったな。もっとも新しい知見は内科学会ではなく、その専門学会で行われるだろうから、性質上内科学会には多くは期待できないのは当然だ。また(甘く考えると)自分自身が日ごろから少しは専門以外の情報を集めるようになったことも影響しているかもしれない。

昨年も書いたが、学会で妙に気になったこと。メタボリックシンドロームの演題の流れる中、コーラをのんでマックを食べているのはいかがなものか。また、このマックのなくなることの早いこと!欠食児童のようだ。(なぜか内科学会はマックの軽食サービスが恒例だ。おにぎりサービスとかでもいいと思うけどな。)大ホール前には隣にタクシー乗り場があるのに、シャトルバスには長蛇の列。医者ってけちというか、つつましやかというか・・・。こんな姿をみたら医者=金持ちというイメージは即座に消えるだろうな。

勤務先からも家庭からも離れた数日間は別世界であったが、今日からまたいつもの勤務に戻った。時間に追われる外来であるが、休みをとったあとは患者にもスタッフにも優しくなれる。気持ちよく仕事をするためには休養が不可欠だと再確認。

■2006/04/17 (月) 小児科について。小さなつぶやき。

小児科の先生とお昼をご一緒した。今日は週の始めでもあり内科の患者はそれなりにあったが、小児は少なかったようだ。「暇で暇で・・・」とずいぶん前から食堂で新聞を読んでいらしたようだ。

あちこちで言われているけど、小児科は(少なくとも私の地域では)、全患者数に対しては医者はそう足りなくはない。問題は受診時間。午後は特に小児科外来は閑古鳥で、夕方から終了間際〜終了ちょっと過ぎから混みだすのだ。そして夜間〜早朝という病院の空いていない時へと続いていく。時間外受診者たちが正規の時間帯に受診してくれれば、医療スタッフの過重労働もなくなるし、検査も十分な体制で行える。

しかし、ライフスタイルの多様化と女性の社会進出から、この受診事情が改善される可能性は低い。やはり病院の方も夜間や休日に開院するような変革が必要なのだと思う。しかし、誰がそのような「ババ」を引くだろうか?結局は夜間診療にメリットのあるような医療報酬体制を作るしかないのだろうと思う。こんなこと、一般の医者なら誰でも思いつくことだが、役人の耳には未だに届いてはくれない。

凍

山があるから登るんだ。世界的なアルピニスト夫妻の極限の生き方。指18本を失ってもなお、情熱を絶やさずに生きていける妻の姿は驚くべきものである。