一度は生で見たい、モナコGP。

■2006/05/28 (日)
最年少チャンピオン、母国GP優勝も成し遂げ、後はモナコの勝利だけと言われていたアロンソモナコを制した。途中少々危ない場面もあったが、優勝後のインタビューでは、車の温存のためペースを落としたと言っていたが、モナコでそこまで冷静になれるとは・・。掲示板でアロンソ人気がイマイチなのは、この冷静さ・危なげのなさが、逆に心をひきつけ難いのかもしれない。

モナコGPで印象に残ったことは二つ。予選でのシューマッハーと、レース途中のクルーザーでのライコネンの姿だ。

ライコネンは才能があるのに不運がつきまとう印象があるが、結構話のネタになりそうなことをしでかしてくれる。(村山さんの4こま漫画でも大活躍)今回はリタイアのすぐ後に、クルーザーで上半身裸で酒盛りをしている場面が国際映像で流れた。まだレース中なのに、なんたるこっちゃ!でもこんな姿のライコネンも微笑ましい。

土曜日深夜のシューマッハー予選記録削除、ポール取り消しのニュースには驚いた。最終アタックの場面で事件は起きた。まずシューマッハーがアタックに突撃し、見事にポールタイムを獲得、その直後にコース上でスピン?して車を止めてしまった。黄旗が振られおかげで最終アタックに入り猛然とシューマッハー区間タイムを追い上げていたアロンソが減速を余儀なくされたのだった。

問題は後ろからアロンソがアタックしているというタイミングで止まったこと、しかもそれがシューほどの腕があれば止まることなく回避できたのではないかという疑い、また回避できないならば壁にぶつかるとか車にダメージがあってもいいのではないかという深読み。録画でみた予選後のポールインタビューで彼は「何がどうなったかわからなかった。まさかポールをとったなんて信じられないけど、素直に嬉しい。」と言っていた。後ろからアロンソが来ることを知らなかった?シューマッハーが戸惑うほどのスピンだったか?素人の私にも怪しげに感じられた。案の定、掲示板ではシューマッハーへの疑惑満載、過去の汚いと思われた行為もさらされていたが、そう思われるほどの行動を今でもできるほど勝利に貪欲なにはまた凄いことである。結局長時間審議したFIAでも取り消しの決定がでたのは専門的にみても問題のある行動だったというのが認定されたのだ。決勝では決死の走りで見せてくれたが、あの振る舞いは記憶にしっかり残ってしまった。