モラルの欠如、責任転嫁・・・。

■2006/06/07 (水)

いったい日本はどこへ向かっているのだろう?日本人の持っていた、慎み・謙譲や感謝の気持ち・潔さなどの美徳が失われつつあるようだ。
ふりかえれば、医療の世界の風当たりが強くなる以前からその兆しはあった。クレーマーといわれるユーザーの出現や、理不尽ないいかがりのような訴えはサービス業の分野から始まっていた。それが学校、病院、そして役人のレベルまで拡大してきたと思うと、日本全体があらゆる分野でおかしくなっている。

人への感謝の気持ちを忘れ、自己の責任を棚上げして人に押し付ける・・・
M3での、のけちた先生の言葉を引用させてもらいます。↓

「揚げ足取りや、目立つ者を叩くという日本本来の嫌な文化と相まって、ますます息苦しい社会になってきたように思います。 昔聞いた、ある患者さんの言葉が忘れられません。 「患者は絶対的な弱者だ!」
こういいきれるほど医師は強い立場にいないんですよね。

学校の先生方も本当に大変だと思います。 感謝されることが少なくなり、責任だけが無限に大きくなっていく・・・。子供達の安全を守るために、登下校時間まで街角に立たされて居るんですよ。親は「忙しい」と参加しないのに。

他人に感謝する。自分も社会あるいは他者のために役立てるように努力する。 こんな基本的な道徳観念はすっかり無くなったようです。

どの分野に対してもギリギリまでのご奉仕を要求し、かつそれを当たり前と考える。言ったもん勝ち、いや言わなきゃ損という考えを 臆面もなく押し出す様になった日本人。自分の子供が成人になったときが怖い。」

なんでこんな風潮になってしまったのでしょうか?平和ボケ?テレビゲーム?残酷な漫画?情報過多?教育の失敗?(いや、いい年をした大人も変になってきているので教育だけではないだろう) 誠実に謙虚に過ごすことが馬鹿らしいのかもしれない、もっと自己チューで生きていった方が得なのではないかと私の中で妙な声が囁いていてまた自己嫌悪