忙しいのが誇りとは・・・。

2006/10/09 (月)
よく晴れた体育の日。
私は朝から当直だった。今日は輪番制の当番医だ。病院へ着くと待合室に患者さんがもう並んでいた。大変な一日になりそうだと覚悟を決めて診察を開始。
今まで勤務してきた病院では、ほとんど輪番制がなかった(その地域で唯一の総合病院であるのでいつも当番みたいなものだ)ので、今の勤務先では当番医に患者が多いのにいつも驚く。
結構、一般の人も新聞の当番医情報を見ているものなのだ。近隣に病院・医院は多いのだが、今日は当院に集中。40度近い発熱や、激しい下痢の人たちの点滴で外来のベットが埋まってしまった。
ほぼ100%新患であるため、はじめからアナムネをとり、診察し、必要に応じて検査を追加。少々ボケてきた頭をフル回転させて、診断し治療をおこなう。夜までに100人位の診察を行った。
昔、某総合病院で研修していた頃、「新患も通院中の患者も合わせて1時間に10人さばければ一人前」といわれたが、一日中このペースを持続できたことをちょっとだけ誇らしく思う。
別に患者が多かろうと少なかろうと報酬は変わるわけではなく、多ければ自分が大変なだけだなのに、多く診れたことを嬉しく思うのは自虐的で、今の医療情勢にはあっていない態度なのだろう。でもこの誇りをなくしたら、臨床医は続けていけないと思う。
24時以降は患者も来ず、病棟からもよばれず、落ち着いた夜を過ごせた。神様が見ていてくれたのかしら?