端境期の中途半端な立場。

■2006/11/19 (日)

ほどほどの忙しさだとなかなか日記の更新ができない。超多忙であれば、逆に何故か時間をこさえて愚痴をぶちまけるのに、多少自分の時間もある程度の忙しさだと、周りの人と不満を言い合うことで欲求が満たされるようだ。

そう、今は暇でもないが、おしゃべりができないほどの多忙でもない、いわば丁度いい仕事量だ。暇すぎると、考えたり勉強したりすればいいのに、他のことでなまえたり、「カン」が鈍ってしまうので、暇な医者業はしたくない。これが開業に踏み切れないポイントの一つだ。

M3を見ていると、辛い報道とあきらめた意見が多くてめげてしまう。財源が医者による無過失責任保険?の提言やら、僻地医療の義務付けなど、現場を知らない人たちの間で勝手に物事が決まりつつあり、医師会は沈黙するという、ストレスフルなことばかり。

どの職種でも情勢は厳しいのだから、医者だとて甘えてはいけないとは思っているが、これまでも、崇高な精神を心に持って仕事に従事してきた。この上、さらに自己犠牲を払ってまでも仕事したくないと強く思う。
ああそれなのに、患者さんを目の前にすると、やはり必死で(時間も無視して)取り組んでいる自分がいる。勤務医は一サラリーマンという意識改革も必要なのだろうし、若い世代は結構ドライだとも聞くが、端境期の私世代は中途半端でどちらにも成りきれていない・・・・。