タミフル激減。

■2007/03/05 (月) 遅いインフルエンザの流行が始まっている。それでも今年は格段に少ないので、きっと経営陣は頭をかかえているだろう。普段の赤字を取り戻す時期なのに、患者の数が伸びていないあからだ。患者が多かろうが少なかろうが、給与に関係ない立場の勤務医としては、外来が楽なほうが嬉しい。
患者が例年のように殺人的には多くないので、説明する時間が結構とれる。おかげでタミフルについても、前の日記に書いたようなA4レポートを渡すときに、言葉でも説明することができている。
今週は驚くべきことに、ほぼ90%のインフルエンザ患者がタミフルを断った。タミフルの裏に、アメリカの有力政治家がいようがいまいが知ったことじゃない。異常行動は薬のせいとは断定できず、インフルエンザそのものの可能性があるので、注意するようにと付け加えて、タミフル以前の処方をしている。
私の外来ではタミフル処方は激減!

いろいろな疾患や処置で進歩があったが、それでも結局昔の治療法に戻ることが少なくなく、、進歩は昔の医療を再評価するためのことだったと、愕然とすることが少なくない。インフルエンザも昔にもどるということになりそうだ。タミフルは新型登場まで温存するべきと思う私は、逆戻りの現象に大賛成だ。