長男の嫁。

結婚してからは正月に夫の実家に行かなくてはならないことが
苦痛となった。恋愛しているときには相手の環境などなんとでもなる、
愛こそすべて!なあんて思っていたが甘かった。
(長男の嫁に行くなと当時親が言ったことを聞くべきだった。)

しかし夫の家族は純朴で決して悪い人たちではない。
義姉達も明るく爽やかなのだが・・、舅・姑が問題。
端的に言って田舎の古〜い考えの持ち主なのだ。
だから嫁が仕事を持っていることからして気に入らないのだった。
日が昇れば畑に出て農業に勤しむ欲のない、刺激もない生活。
都会の味を一度知ったものには我慢できないことだ。

これまで何度、仕事を止めるようにと言われたことだろう。
(苦労してここまで来たのに、簡単に止められませんって。
勤務医の夫一人の稼ぎでは生活も苦しいのよ。)
何度、田舎に早く戻ってきて土地を継承するように言われただろう。
(都市部の生活に慣れると田舎には戻りたくなくなる。
ITの進んだ今でも情報は遅いし、選択の余地が狭い。
医者としても本当に地域医療を目指すしかなくなるのだが、
まだ学会発表もしたい気持ちがないわけだはないし、
夫の仕事も人口の少ないところでは症例すら集まらない。
医者を捨てて農業に従事することなど考えられない。
義姉達は都市部に出てしまっているではないか。自分の娘には
農業をさせないのに、嫁に欲求するのはどういうこと?)

でも最近は舅達も時代の違いを少しわかってくれてきているようだ。
少なくとも前のようにあからさまに口にすることはなくなった。
・・・心の中では変わっていないことは端々に感じるけど。

ああ、でも夫の実家に行くのはまだまだ苦痛だ。
嫁の立場はおさんどんに明け暮れることから脱却できないものだろうか?

これから結婚される方へ。
田舎に実家がある長男との結婚は覚悟が必要です。
もし私が娘の親なら、娘には絶対に嫁がせたくないです。
よ〜く考えて下さい。