ためこんだ感想。

■2004/03/19 (金)

ちょっと忙しくて日記を書けなかった。
日曜当直はやはり老体(?)の身にはこたえてしまって、
まだ疲れがとれない。

この数日、いろいろなことがあった。

まず、マラソン女子高橋選手の選考漏れ。
発表を聞いてがっかりしてしまった。
ファンでなかったのに、むしろ選手年は出すぎ!と批判的にみていたのに
本心では高橋選手は別格、金メダル候補ナンバー1と思っていたのだと
がっかりした自分を振り返って気付いた。
当日になって急に方向性を替えた陸連が一番悪者。
河野洋平さん、元気になって喜んであげたのに
ポイント下がってしまった。もともと高くはないけど。
河野さんに期待して(新党結成の時)、
最後はがっかり(自民党復党)させられたこと思い出してしまった。

時間がたって見方を変えれば、これで高橋選手の偉大な経歴に
傷がつくことなく、悲劇のヒロイン効果も上がって
長い目でみればプラスだったかもしれないと思えてきた。
ここで出場してアテネで金がとれなければ、
華々しい戦歴が色あせたことだろう。

そういえばアイルトン・セナのこともそうだった。
トップを走ったまま帰らぬ人となり、
一介のファンの私ですら、セナをなくした傷、喪失感が癒えるのに
数年(5年?6年?)かかった。最後には「セナは誰にも
汚されることない栄光に包まれたまま強烈なイメージを残していったのだ」
と気持ちの整理をつけることができた。
ライバル、アランプロストのその後の凋落をみると
この思いは更に強くなった。

泣き言いわない高橋選手のインタビューで
高感度は確実にアップしたことだろう。

サッカーも忘れてはならない。
はらはらドキドキに展開に半ばあきらめムードだった。
ライバルバーレーンは格下のレバノン相手だったし。
ところが、非常にすっきりする爽やかな試合をしてくれた。
これまでのもやもやが吹き飛ばされたようだ。
にわかサッカーファンでもこみ上げる喜びを抑え切れなかった。

感動覚めやらぬ中、白い巨塔最終回が始まった。

いつもながら、いらいない場面もあったが、
財前五郎の強烈な生きざまを強く心に残す結末となった。
一言で言えば「財前五郎、かっこいい!」
もう一度原作を読み直したい気持ちになった。

ドラマの医学的な批判などについては公式ホームページの掲示板で
熱く語られている。なかでもRadさんという放射線科の先生の
スレッドが素晴らしい。お会いしたくなるほどの切れ味のよさ。
そうそう、こう言いたかったの!と思うことを論理的に解説されている。
(すべての意見はうろろさんのホームページにあります。
http://www.geocities.co.jp/Beautycare/6768/index-4.html
うろろ先生、このまま保存して置いてくださいね!)

批判することもあったが、稀にみる良質なドラマであった。
わが身を振り返り、医者とはどうあるべきか、を見つめなおし、
どう対処していけばよいかを考えさせられた。

この感動が特別編で崩れることがありませんように。
(里見先生のがんセンター長就任などは本当にやめてほしい)

先日看護師さんと話したときにも感じたが、
里見先生ファンが多いことに驚いている。
里見先生のような医者が理想、と看護師さんが言ったときには
ぶったまげてしまった。
原作の里見先生は確かに理想の医師像だが、
ドラマの里見先生を同じ職場で働くなど私はごめんである。

明日は通常なら半日勤務だが、なんと春分の日
これで疲れがとれそうだ。