秋めいて。

いつの間にか秋が近づいてきていた。
別の日記に集中してしまって、こちらの更新をすっかりさぼってしまった。
なんと7月から書いていないではないか!
感動のオリンピック、台風のバーゲン、プロ野球問題、
心がすさみそうな多数の殺人事件・・・・など書いておくべきことが
多かった夏であった。

さて、この間に一度全国レベルの学会に参加した。
学会ではもうすでに発表などしていない(できない)が、
参加すればインスパイアされるものである。
画期的な新しい治療などは4-5年前を最後に停滞しているようだ。
その追試験や追結果の発表が多かった。
疾患原因のさらなる追求も目新しいものはなかったようだ。
検査レベルでは遺伝子おおはやりであったが、
一般病院ではなかなか応用できそうにない。
個人的には結局、これまでの治療の見直しの学会になったようだ。

それにしても・・・学位テーマになりそうな実験内容が
全然わからなくなってしまって愕然とした。
実験や大学での討論会・勉強会から離れて○年。
すっかり浦島になってしまった。
すごいな・・・と唖然として聞いていただけの自分が情けなかったが
この遅れは取り戻せそうにない。天文学的な距離になってしまった。

言葉を変えれば一般臨床ではさほど最先端の事柄を
理解できなくてもやっていけるということ。(理解する余裕もないが)

学会発表形式も完全にパソコン使用になったが、
以前のようなけばけばしい色使いは少なくなって
非常に見やすいスライドが多かった。
昔ながらのスライド作りになれたものには、
この発表形式ではスライドすら作れないな、おそらく。
老兵は去るべき時が近づいているのかもしれない。

私より年配の夫は今でも頑張って全国レベルの学会で発表しているから
家族ながら偉いものだと感心。
家のことは一切しないのが腹立たしいが、許してあげるべきだろう。
(おだてればコーヒーを入れてくれるようにはなったが
家事一般でしてくれることはこれだけである。
リンゴの皮さえむけないのではないだろうか?)
医者の中には男性でありながら(妻もいながら)、
子供のお弁当を作る人もいるのだけど。