疑問な医療裁判

日は医療関係の裁判ニュースが多発している。

当然責められるミスもあるが、疑問に思うことの方が
はるかに多い。
2点ほど記しておく。

1)この和解は妥当だろうか。
全ての手術が成功するわけではないだろうに、
このような例をつくってしまうと・・・・。
もちろん、麻痺になられた方はお気の毒なのだが・・。

 大阪市立大病院の手術ミスで全身まひになったとして、大阪府東大阪市の主婦(52)と家族が大阪市などに約2億5000万円の損害賠償を求めた訴訟は27日までに、市が1億1000万円を支払うことを条件に大阪地裁で和解が成立した。 大阪市議会の文教経済委員会で同日、7月30日に和解したことが報告された。 同病院によると、主婦は1999年11月、靱帯(じんたい)が固くなり、脊髄(せきずい)を圧迫する「頚椎(けいつい)後縦靱帯骨化症」で入院。首などの骨を削って圧迫を緩和する手術を受けたが、その後全身まひとなった。現在も寝たきりの生活が続いているという。
 主婦らは2001年、「全身まひになったのは手術で脊髄が損傷されたことが原因」として大阪地裁に提訴。病院側は「手術は失敗していない」と反論していた。
 同病院は「裁判所の和解勧告や、主婦や家族の心情に配慮して和解に応じることにした」と話している。


2)インフルエンザ脳症は致死率も高いが、
有効な治療はステロイドくらい?ではないだろうか。
死亡=病院の責任転嫁にしているように感じるが。
さて、裁判所はこの訴えを認めるのだろうか。

埼玉県上尾市の病院で治療を受けた二女=当時(4つ)=が死亡したのは診療ミスが原因として、両親が病院側に約3000万円の損害賠償を求める訴えを27日までに、さいたま地裁に起こした。
 訴状によると、二女は1996年12月24日午前、高熱とけいれんで病院を受診し、担当医はインフルエンザによる熱性けいれんと診断。午後になって他の医師の判断で別の病院に入院したが、急性脳症で10日後に死亡した。

医療側に立ちすぎなのだろうか、私の見方は。
でも医療を経験しているがゆえに、おかしいと感じることも
あるように思う。