単なる愚痴〜書いたら気が晴れました。

非常識な人はいつ、いかなる場所でもいるものだが
夜間の非常識きわまりない患者には身の危険を感じることもある。
先日の当直はまさしくそうだった。初診の30代男性。主訴は耳漏。
いつからどんな症状があったのか自分の状況もキチンと話せず、
前医があるようなのに、これまでどこでどう治療してきたかも
忘れたといい、しかも耳鼻科での診察が必要と思われるが
我が病院に耳鼻科はないと、ムカつきを押さえてやんわりお話したが
理不尽な暴言を吐きまくって紹介した耳鼻科に向かってくれたようだ。
・・・その場では別に危害はなくても、つけられたらとか
逆恨みされてどこぞの病院のように刺されたら・・・と不安だ。
病院には各科の医師の名前がデカデカと張り出してあるが
氏名を知られるのは・・・本当は怖い。

精神的な疾患の患者も対応が難しい。
当直の時に救急車で搬送されたのは25歳、女性。
若いときから拒食・過食を繰り返し、数十キロの体重変化が
頻回にあったという。過換気症候群なのだが、大きな声で叫びまくり
「○○先生呼んで〜〜」とかかりつけの開業医の名を
呼び続けるが、そちらは休診で「留守電」が流れるだけで連絡の
取りようがない。みるからに内科ではなく
精神科の対応が必要な患者であったので、
付き添いのご主人に、「精神科のある病院に運んでもらうように
言われました?}と聞くと、「僕もそう思ったんですが、
救急隊員から内科でよいと言われたんですとすまなそうに答えた。
(こちらについては間接的に「精神科で治療を受けている人は
精神科のある病院へ搬送してください」とお願いしたおいた)

通常使わないような量の鎮静剤の使って1時間後には深い睡眠に入り
ことなきを得たが、使い慣れない量の精神科用剤を
使わねばならないのは怖い治療である。

処置室で大声で叫び続けたので、周りで点滴を受けている患者から
苦情続出。

上司にこの患者のことを話し、かかりつけの先生が
非常時の連絡先を患者に言っておかなかったのはどうだろうか?
という疑問をぶつけてみた。(内科では患者の性格と病状により
自分の携帯を患者に教えることもあるので)
上司は「精神科の患者はあのような人が多く、
いちいち24時間対応していたら休める時がない、
だから診察時間とプライベートはキッチリわけなくてはいけなんだろう。
災難だったな、と慰められた。