素晴らしき若きドクター&インフルエンザの季節

若者世代との価値観のギャップは確かにあるし、
昨今のQOMLを大事にするべきという主張にも大いに同感するが
若いドクターの中にも昔ながらの患者に自分の生活を捧げている生活を
送っている人たちがいる。「物凄く大変だろうけど、あなた方が
これからの医療をささえていくんです!頑張ってください」と
応援するとともにまだまだ日本の医療は明るいぞ、とほっとする。
中でもさーじゃんさんの日記(http://www3.diary.ne.jp/user/348208/
には、とても意欲的で献身的なのに謙虚で、
私にはもう遠い存在の理想に近い医者のあるべき姿を連想させられる。
さーじゃんさんは外科のドクターであるが、少し前の日記の記述を
読ませてもらうといかに自分が楽しているか情けなくなる。
↓さーじゃんさんの最近の仕事の様子。

【夕食を食べながら、ローテーションで来ている研修医たちに
「当直は大学で月に5回、バイトで月に6回、それ以外にも
月・水・金の手術日は病院に泊まってるよ。」
なんて話すと研修医はびっくり。
今の研修医も朝から夜まで働いているのだけど、
それでもびっくりするもんなんだね。
けど、僕にしたら医者になった時からこんな生活だから慣れたものだ。
むしろ手術日に家に帰ると、何かあったら家に連絡が来るので
かえって落ち着かない。】

市の健診(あれ?検診かな?)のシーズンが終わり
駆け込み患者もなくなり一段落と思っていたら
インフルエンザのワクチンの季節になっていた。
どうりで外来が混んでいるのだ。
39度を越す患者もボツボツみられるようになったが、
今のところ勤務先の病院でインフルエンザ検査陽性はでていない。
抗体ができるまで少々時間がかかるので、
流行ってからワクチン接種するよりも今からしておくのが妥当だが、
効果が切れるころあいを考えるとあまり早くてもいけない。
職員の間でもすでに接種を終えた人もいればまだ様子待ちの人もいる。
私自身も様子待ちである。
特効薬もあるのでかかったらかかっただとも思うし、
インフルエンザになると休めるという甘い誘惑もあり接種を躊躇している。
接種料金は職員は800円と格安なのだがさてどうしよう?
(勤務先の病院では一般は2500円、これでも平均より安いらしい。)

* 検診=特定の病気かどうか診察。例 胃癌集団検診、乳癌検診
   健診=総合的な健康診断。例 定期健診、老人健診


【追記】
先ほど若き研修医さんを讃えたが、彼の日記の何が素晴らしいかというと、
忙しい・大変だという状況を私なら愚痴ですませてしまうのに
彼は「大変だけど、患者のためだし、自分の成長の糧でもある」
ととらえて弱音を吐かず、ポジティブに考えられることである。