危ない医者??&変人ドクター

危ない医者(山内太郎著)を読んだ。医者の世界の暴露本だ。
一般の人はご存知ないだろう非常識な医者の世界を鋭く斬っているが
これは書きすぎではないかと思う部分あり。
女医への偏見・・「女医はプライドが高く感情的で、キツイ仕事は避け
当直もしなので他の男性医師がカバーしなくてはならない。
これからは女医も男性と平等な仕事をすべきだ。」と書かれているが
何これ?女医だから当直が少なくなるなんて1度もないし、
出産前後1ヶ月をのぞき他の人と同じ業務をしてきたつもりだけど。
同じ医局でも確かに一握りのわがまま女医はいるがほとんどは
対等な仕事をしているはずである。
このドクターの周りはわがまま女医ばかりだったのかしら?
男性医師の役得・・「若い女性の裸をみれるのは役得。でも感染症の患者、
特にエイズの患者をみなくてはならなくなったら医者を辞めたくなる」
なんて甘ちゃんなんだろうか。エイズの知識も中途半端。
女性患者にこんな感情を持って診察する人が多いとは考えたくないな。
女性は男性患者にときめくことはないのにね。
医者の労組・・「病院には医者を含めた労組がある」と書かれているが
医者は立場上は管理者扱いでストライキ権もないはず。
エトセトラ・・・。

この本の著者はちょっとだけ医者の世界をかじった部外者が
書いたものではないかと私は思う。
ペンネームもいかにもって感じだし。
この本を読んで医者の世界がこのとおりだと誤解しないでね。


【身近な変人ドクター】

勤務先病院にあるドクターが赴任して数ヶ月、
未だにどんな人なのかわからない状態。
知りもしないのに評価は卑怯かもしれないが「知る」機会が皆無に等しい。
まず入院患者がいるのに病棟にあがる事がない。
医局に机があるけど1冊の本すらなく、清々しい程何も置いてない。
もちろん医局には基本的に顔を出さない。
医者全体の会議があるとき(薬剤審議会等)には電話呼び出しで
ようやくあらわれ、終わると即座に立ち去る。

これまでの勤務先でも内科の奥の診察室にひきこもりがちだったドクターや
ある日突然出勤しなくなったドクターはいるが、
彼のように一応外来業務はこなしている(と外来ナースから聞いた)のに
他のドクターや外来以外の看護師やコメディカルと一切接点を持たない人は
・・・・・・初めてだ。

医者の世界は各科の協力体制が必要なのに
これほどコミュニケーションがとれないのはとっても困る。
私が管理者なら一言注意する。
注意しても直らねば、派遣医局に異議を申し立てると思う。
もう今は大学様様の時代は終焉し、派遣先との力は逆転しているのだから。

でも院長は人に意見することが出来ない人なのだ。
これは一面では穏やかな人間関係を維持できるが
態度が妙なのを放置されるのは同じ勤務者として納得しがたい。
変な奴!皆よく我慢してるな。
私は心の中で彼のことを変人ドクターと呼んでいる。