医者だって傷つく?

(↓つまらない愚痴です。でも日記に書くことで気が晴れました。)

糖尿病の30代の男性。
患者が多くて混雑した外来だったが、最後に
俺は客だぞ!と捨て台詞を吐いて診察室を出て行った・・。

こうい言葉を投げつけられると、ものすごいショックだ。
何がお気にめさなかったのやら?
この後の診療、この数日間、ずっと嫌な気分が続いた。
患者にそんな言葉を言わせた自分を反省せよ、と言われても
何を反省すべきのかも理解できない。

医療はサービス業と分類されるようになったが、
患者さん自身が、患者=客という位置づけと考える時代が来ているのかと
暗澹とした。
私たちもサービスということを大切にし始めているが
スーパーや飲食店とは種類が違うだろうという意識は消えていない。
扱うものが人の体だからだ。
本音暴露で問題になった例もあるが、あえて書く。
お客様は神様です、という感覚を医療に求められるのならば
医者なんてやってられないぞ。

・・・・あとで看護婦さんに聞くと、その患者は
受診のたびにひと騒動あるらしい。心療内科にも通院されているようだ。
心の病気が言わせた言葉だと納得したいがやりきれないなあ。

ドクターハラスメントが盛んに報道されていたが、
医療側も患者および患者の家族から受ける言葉や態度で
傷つけられることもある。
患者からのセクハラや家族からの不満を直接ぶつけられる
看護婦さんとは比べ物にならないかもしれないが、医者だって傷つく。

(なぜか不満を看護婦さんには話しても医者には言わない患者さんは多い。
看護婦さんから○○さん、こう言ってましたよ、
と後で聞いて驚くこともある。医者の防波堤をしてくれている看護婦さんの
おかげで傷が少ないのかもしれない。ホント、看護婦さんって
大変な仕事だと思う。)