戯言。

何となく気になるささいなことのメモ。戯言です。

五年生存率〜五年というのはどこから出てきた数字なのだろう?5年位再発がなければ大丈夫だろうというアバウトな感じがする。癌種によっては10年単位でみなくては安心できないものもあるのだけど。
そしてこの5年がどのように生活できていたかが統計では分からない。QOLを含めた指標が作れないものだろうか。

いまだに生き残っているドイツ語の医学用語いろいろ
オーベン・ネーベン=指導医・部下(研修医)。
ミッテル=薬(個人的にマーゲンミッテルはよく使う)。
ツッカー=ブドウ糖入り点滴。
ムンテラ=病状説明→インフォームドコンセントに変わりつつある。
シャーカステン=レントゲンフィルムを掲示する板。
ゼク、ゼクチオン=病理解剖、剖検。
ステル、ステルベン=(患者が)死亡すること。
ベシュライベン=上司の横で補佐する医者、1年目に大学にいた時には教授の横で秘書がわりに使われたものだ。

ドイツ語から英語に時代は移り、私自身は英語と日本語をちゃんぽんにしてカルテを書いている。このPt(Patient、患者)のCC(Chief complain、主訴)はVertigo(回転性めまい)であるが、このDx(Diagnosis、診断)には・・・といった感じだ。カルテ開示が一般的になり、患者に読めるように日本語で書くことが進められる予感があるが、日本語で書くのはとんでもなく苦痛であり、書く労作にどれだけ時間がかかることか。第一、日本語で書いても理解できないのではないだろうか?国際化が叫ばれる時代なのに、カルテを日本語で書くのは退行現象ではないだろうか?たとえばSLEと三文字で病気が頭に浮かぶのに全身性エリテマトーデスという長い名前を書かなくてはいえないというのだろうか?(SLE自体、昔はもっと難しい漢字の病名だったけど)特に皮膚科の病名ときたら日本語と思えないような難解な漢字が多かったように記憶している。英語自体は苦手だが、心筋梗塞→AMI、脳血管障害→CVA、糖尿病→DM、高血圧→HTといった英語の略語のおかげで日常臨床は大いに助けられている。