狙い撃ち

同じ日に発覚しただけで病院内に3件の詐欺電話があったようだ。詐欺以外でも、薬で副作用がおこったといいがかりのような悪質な電話が何度もあったらしい。まさに狙い撃ちにあっているようだ。勤務先の病院に恨みを持っている患者がいるのだろうか?気味が悪い。セキュリティーのよくない病院なので深夜勤務の看護師サン達はさぞかし心細いことだろうと思う。

一方、責任の所在を明らかにする目的で、病棟にもその日に出勤している医師・看護師の名前を掲示することになった。患者のプライバシーは重視するのに職員のプライバシーはないのか?と現場では不評だが、悲しいことに勤務先の病院には労働組合がないのである。(話題のニッポン放送と同じですね)従って下々のものはお互いに愚痴を言い合い慰めあうだけなのだ、残念ながら。

玄関に医師の科と名前が大きく掲示してあるのも嫌だなと思うのであるが、病院によってはホームページに顔写真入り、しかも詳しい略歴まで載せているところもあるから、玄関先の表示は我慢しなくてはならないだろう。

なんだかだんだん働きにくく、住みにくい世の中になっていく。

ところで《女医の花道》という本を読了した。著者はおおたわ史絵医師。週刊誌の連載やテレビで番組でも有名になった方だ。くだけた語り口でぎょっとしたが、なかなか真実に迫っている(当然ですね、医者だもの)。途中なんどもそう!そう!と共感した。マスコミに出てくる医師にはなんとなく中途半端なイメージ(=まともな医者ではないような)を持っている。おおたわ先生にも「美人だけどちゃらちゃらしたお嬢さん医師」と思っていた。でも過酷な研修医を乗り越えてこられたなんて、私が大いに誤解していたようだ。ごめんなさい。
地方で吼えていても大勢には全然影響がないので、おおたわ先生のような世間で注目される医師から研修医の真実を語ってもらえることを期待している。(情けないな、自分。こうして拙い日記を書くしかないなんて)