プチ鬱。

更新が遅れています・・・。

m3.com(医者の掲示板、http://community.m3.com/doctor/index.do)を読んでいると、めげそうな出来事が多すぎる。いつか、日記でもまとめてみたいとは思っているが、気が滅入ってしまって今は書けそうにない。

ということで、この連休の間、このまま勤務医を続けていくべきかどうか、本当に悩んでいた。自分がいなければ受け持ち患者さんはどうなる?と過信していた時期もあったが、私などいなくても、患者さんはそれなりに処置され、病院は問題なく続いていくのだ。
仕事の内容を選ばなければ、もっと気分的に楽な働き口(たとえば所謂老人病院)もあるだろう。例に出して悪いが、いわゆる老人病院では治療の限界があり、手に負えなければ一般病院に送ればよい。これは保険上もそうなっているので、別に老人病院のドクターを非難するつもりは全くない。厚生労働省が病院の区別化を進めているのだから。
(もっとも普段、夜間や休日にその病院の医師が直接診察することもなく(電話1本の指示というところもある)、急変した患者や少し前から調子が悪かった患者を、家族へのインフォームドコンセントもなく送ってくるのには閉口しているが。)

これまで、なぜ仕事先に老人病院を考えなかったかというと、一般的な医療に携わっていきたい、という1点に尽きる。私なりのプライドだ。正直言って、老人病院勤務は最後の逃げ道と考えているといってもいい。

同じような年齢でも、若くして老人病院やその付属するクリニックに勤務した同僚は何人かいる。何故、もっと臨床経験を積まないのか?と当時はがっかりしたし、心の中であなた達は安穏な生活に逃げるのか?と感じながら見送ったが、彼らのほうが先見の明があったのかもしれない。

今日、今年度の医師会の異動報告を見ていたら、学生時代からトップクラスで臨床でもバリバリ活躍していた一つ上のドクターが、ある老人病院に異動となっていた。あんなに優秀なドクターが何故?と愕然としてしまった。一緒に報告をみていた今の勤務先の同僚と、「優秀な人は見極めも早いんだね、きっと。私達のような普通のものは、愚痴をいいながら、今の環境を変える勇気もなく、ずるずると流されていくのかもしれない。2ちゃんでは「悪」とすら言われる古き職業意識にとらわれつつ・・・。」と意見が一致した。
プチ鬱な気分であるが・・・・悩みながらもまだ当分は一般臨床にこだわっていくことになるのだろうと思う。

後宮小説

後宮小説

日本ファンタジー大賞受賞の人気作。ずっと読みたいと思っていたが、ようやく図書館から借りてきた。しかし読みたいと願っていた時間が長かったので期待が大きく膨らみすぎていたようだ。もっとファンタジックな内容を期待していたんだけど。