危機管理。

JRの脱線事故の対応についてはいろいろ考えさせられる。会社の体質や運転手の資質は言うまでもないことだが、今、報道側が異常なほど追求しているような、事故後宴会やらボーリングやらを行ったことを一概には責められないと思う。会社組織に属していると、個人の自由意志を言い出せないことがあるのは想像できる。言えばいいじゃないかと簡単に言えるのは組織に属したことのない人の言い分である。報道って何様?とニュースを見る度に別の怒りがこみ上がる。もっともJRの対応は当初から裏の画策が垣間見えているようで、全容がわかるにつれ、一層、嫌悪感がつのる。


今回の事故で全国区となった日本スピンドル。その時点で、人として何をなすべきかを即時に的確に判断し、直ちに仕事を中止し、社員一丸となって救助活動を行ったことは感動的だった。日ごろから社員のチームワークがよかったことや、危機管理対策を怠らなかったことが、迅速な活動をこなせたのだろう。緊急時に人の価値、会社の実力がわかるものだ。見返りなど期待もしていなかっただろうけど、実際に株が上がり、会社の評価が高まったことを聞くと嬉しい。


危機管理に対して病院はもっとも遅れている部類に入るのではないだろうか?公的病院では警備会社に委託しているかもしれないが、我が勤務先のような弱小民間病院では職員環境に回す資金的余裕はなく、特別な鍵もつけず、防犯カメラもなく、警備専任など存在しない。退職後のご老人(夜間当直)と、ナース・当直医だけで過ごす一夜は今も続いている。いつ、何時、不法侵入者に襲われるやもしれない。もし、私の日記が滞ったら、何か事故に巻き込まれたと思ってください(?)