医者とは無縁なクールビズ?

省エネルック転じてクールビズとやらが騒がれている。でもネクタイなしのくだけた格好は、その人のセンスが大きく影響しそうだ。やはり私としては、きりりとタイをしめた男性の方が仕事ができる!って印象をもってしまう。

医者の世界では白衣が仕事着なので、クールビズとは縁遠い。昔はネクタイを必ず締めることが、医師の身だしなみだと強調していた先生もいらしたが、今の時代はケーシーが主流でタイを締める人は少数派だ。勤務先の病院でタイを締めているのは、内科の年配の先生一人だ。後の男性医師は全てケーシー着用となっている。事務方(医事・総務)の男性がきっちりジャケットを着てタイを締めているのと対照的だ。

女性はどうかというと・・・少なくとも私はいいかげんだ。時間のないときや面倒くさいときは、通勤に着てきた服の上に白衣をひっかけて診察する。きちんと白衣の上下に着替えるのはよほど暇な時か、行事があるときか、当直の時だけかもしれない。通勤着が白衣から透けて見えるので、よく看護師さんからは今日はどうだなど細かなチェックが入る。(看護師さんって、ホントに人の服装をよく観察している。職業柄だろうか)もちろん、ジーンズなどは御法度ですが。

ところで夫がスーツが欲しいと言い出した。研究会やら講演会でスーツ着用の機会の多い夫であるが、夏向けのスーツは1着しかないというのだ。え?何着も並んでいるのに?と聞くと、近年作ったのは冬物ばかり(といっても2着だけ)で、夏にも着られるのは5〜6年前に作ったグレーのスーツだけだった。夫がファッションに疎いのをいいことに、自分のクローゼットばかり充実させてきたことを反省。久しぶりに夫のスーツを買いにでかけた。年もそこそこになり、背につくタグマークにもそろそろ気を使わなくてはならないだろうということで、バーバリーで誂えた。1着18万円なり。これだけ見ると高いけど、この1年間、夫は服には1円もかけていない。(片や私は・・・・)急に夫に申し訳なくなり、夏向けのパンツと半袖カッターシャツも購入した。これを父の日のプレゼントにあてることにしよう。「夫よ、ごめんね、着たきり雀にさせて」と珍しく愁傷な私であった。