客観性を欠いていたかも。

医療事故報道があるたびに、また理不尽な突き上げかと色眼鏡でみるようになってしまった。自分にそのような事故が降りかかったら・・・と考えてしまうので、知らず知らすのうちに公平性を欠き、医療側に立った見方をしているようだ。どの職業も大変だが、医者という職業は命に直接関わり、また病気しない人なんていないという特殊性がある。しかし事故は他山の石として、日々精進し、進歩する医学についていかなければならないのだ。上からみるのではなく、患者さんの目線に立って、優しさをもった医療を行わなければならない。基本的なことだがつい忘れがちになってしまう。
厳しい職業を選んだものだといまにして思う。正直なところ、学生時代にはこのような重い責任を自覚していなかった。覚悟をつける意味では医学部での倫理教育のようなものが必要だったと思う。

このところ少し病棟が落ち着いていて、夜中に呼ばれることもないので自分の行動や考え方を反省する時間ができている。(時間の余裕がないと自分を振り返るゆとりもなく、反省することもままならない。)忙しすぎることは悪循環の源なのだ。