病院機能評価。

私の勤務先の評価決定はまだだが、夫の病院は更新の時期にきている。バージョン5になったために、雑用が増えてしまったと嘆いている。第三者機関での査定はいい面もあるが、ただでさえ多忙な臨床業務に多大な負担をもたらしているのは間違いない。

評価制度の未来も闇の中だが、医療界には切羽詰った問題が山積み。特に
1)研修医制度
2)僻地医療
3)高齢者医療だ。
研修医制度に対して大学病院連合は疑問を訴えているが、実施する前に予想できたことを何を今更と思ってしまう。後期研修のことも曖昧なままだし、今の制度で勤務を始めた医者たちには可哀想なことだ。制度の被害者になららければいいのだが。
僻地医療も医局制度が崩壊すれば、成立困難なことは想定内だった。医局制度のよい面もあったのに、弊害ばかりをマスコミが強調し、世間がそれに同調したために一気に問題が噴出している。村民も出て行く村に医者は常駐せよというのは無体な話なのに。
高齢者医療が一番医療費がかかっている部分だが、老化には個人差があるし、年齢で医療に制限を設けるという意見は憚られる。でも正常な意識のかけらもなく、管栄養で生きている状態は極めて非人間的だ。私はあのような姿に決してなりたくない。口から食べられなくなったらそれが寿命だと割り切りたいが、実際にはそうはいっても・・・と家族も希望し延命処置をしてしまっている。でも現在の高齢者医療は転換点にきているはずなのだ。