資格認定試験。

内科の資格認定試験の症例報告の査読をしている。一人20例以上なので読むだけでも骨が折れるが、書いている研修医たちの汗の結晶だと思うとおろそかにはできない。


評価の方法が今年から加点ではなくて減点法に変わった。また報告の書き方もプロブレムリストを並べ、それに応じて経過と考察を書くことになった。この書き方をしない場合は大きな減点(これだけで最大30点マイナス)になると、要綱にしっかり書いてあるのに、リストをあげず書いている人がちらほら。誤字・脱字や、年号の統一(平成と西暦を混ぜないこと)など医療の本質からは離れたことで評価をしなければならないのが辛い。


基本的に合格点になるように辻褄を合わせる予定だが、一人だけどうしても合格にするのに納得できない人がいる。だらだら長い現病歴、まとまりのない経過の羅列、乏しい考察、しかもプロブレムリストもなく、非常に多くの誤字があり、年号の統一もまちまち。文章がすっぽりと抜け落ちている部分も・・。よくない報告の見本のようなレポートを前にして、初めて不合格点をつけなければならないかと悩んでいる。でもこのまま合格にしたら、この人はまともな医療をできないような気もするし・・・。