逃げの姿勢。

今日はお泊り、当直だ。何人か専門外の患者が来ているが、診察する前に必ず、専門外で十分診れないかもしれませんが、それでもよいですか?と聞いてもらうようにしている。

ずっと当直は原則として断るな!必ず診よ。と教わったことを守ってきたし、専門外であっても成書を調べたり、専門医に電話で問い合わせたりしてなんとか自分の力で解決しようとしてきた。

でも・・・どうやら昨今の医療情勢では善意が通じることが難しくなってきているので、こちらも予防線を張らざるを得ない。

医者を信じない患者、患者さんに警戒する医者。悲しい姿だ。
こんな医者になりたくなかったのに・・。

ちなみに今日の専門外の患者の受診率は70%、なんとか明日まで引継ぎができるように対処している。窓口で内科が当直という事情を話して、専門の病院にいってくれる人は30%、こういう患者さんは有難い。当直で難しい患者・知らない病態の患者が来るのが楽しみだったのはいつまでだろう?

ここ数年はやっかいな患者が来ませんようにと、消極的な気持ちで当直に臨んでいる。逃げの姿勢が我ながら情けない。