選挙の魅力。

ずっと昔に選挙の応援演説をしたことがある。医者になったばかりの生意気な頃のことだ。出身地の、親が懇意にしていた市会議員が危ないというので、私のような雑魚にもお呼びがかかったのだった。何を話したか、全く覚えていないが、選挙運動というのは得体の知れない魅力を孕んでいると感じた。甲子園で熱狂する応援団のような・・・一つの目的(=当選)に向けて、限られた期間、一丸となって突き進む・・・勝利した時の、あのエクスタシーは日常生活では得られない、一種のお祭りのようなものかもしれない。(幸いその議員さんは滑り込み当選だった。)

連日各党首が全国を飛び回っているが、報道を見ると小泉さんの集客力は凄まじいようだ。ネットでもその熱狂ぶりが伝えられ、少し不安すら感じるくらいだ。(ヒットラーの登場時や戦前の日本の大政翼賛会にも国民は熱狂したことが、ふと気にかかる。でも小泉さんは独裁など考えていないだろう、と今は信じたい。)

解散時の、あのテレビでの演説もパッションにあふれていたが、生での迫力はどのようなものだろうか?運よく土曜日(10日)に東京で研究会があったので、これを利用して生演説を拝聴してこようと思う。半日夏休みが残っていたので、堂々と出発できそうだ。感想は後日・・・。

安倍さんの遊説も気になる。安倍さんは29日、日本外国特派員協会の講演の中で、「今回の総選挙は恐らく20年経って、あのときから日本は変わったと言われるような選挙になるし、言われるような選挙にしたい」と強調した。「20年経って、あのときから日本は変わったと言われる選挙にしたい」殺し文句だわ、この言葉って。私は小沢一郎議員に一番期待していたのであるが、どうやら今回は自民党よりだ。(小沢さんも未だに牛歩戦術を使うなど古い手法だし、裏で色々なしかけをしているのが胡散臭くなってしまった。)