朝から・・・。

出勤準備をしながらTBSを見ていたら、医療費の問題が提起されていた。司会のみのさんもが、自民党のメディア戦略で名を上げた世耕議員に、何故医師の報酬がどんどん上がっているのか?医師会からの献金の見返りかとつっこんでいた。

あのーーー、大きな間違い!他の職種と比べて医者の給料は決して高くはない。一部の開業医が儲かりすぎなのだ。(自由診療部分で)10数年前と比べて総額はむしろ減ってきている。診療報酬が上がっても医者の給料には直結しない。病院の赤字部門に回るからだ。以前と比べて、訴訟も多くなり、高度な医療を求める人口が増えてきているのに、給与体系が悪化(勤務医の場合)しているのでは、これから医者になる人が本当に可哀相だ。奉仕の精神だけでやっていける職業ではない。医師の質と良心を低下させないためにも、これ以上の報酬カットは勘弁していただきたいものだ。
それから医師会というのは開業医保護団体であり、勤務医のメリットはきわめて少ないというのが勤務医サイドの大方の意見である。つまり、医者はストライキもできなければ、自らの立場を主張する機構も持っていないのだ。
世耕さん、もっと医療の勉強をしっかりしてください!

そしてこの番組で何よりも残念だったのは、世間の人の医者=金持ち、悪徳というイメージはなかなか変わってくれないのが悔しい。勤務医医師会のような団体ができて、しっかり現状を伝えてくれないものだろうか?

そういえばおかしく思ったことがもう一つ。夫が結核が他の感染症と同じ枠組みになるかもしれないと言っていた。どこから結核と他の感染症を一緒にする考えが出てくるのだろう?机上のプランを作る役人と、臨床を知らない大御所が言い出しているのだろう。こんなばかげた発想が出てくること自体、大いに疑問。でも、こんなことを日記で書いても詮無いことと空しくなる。医療の底辺で仕事している一介の勤務医でも何かできることはないだろうか?