報道の姿勢への疑問。

YAHOOニュースより、

わりばし死亡事故、元杏林大病院医師に禁固1年を求刑

 1999年に東京都杉並区の保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)が綿あめの割りばしをのどに突き刺して死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元杏林大学付属病院医師・N被告(37)の公判が14日、東京地裁であった。 検察側は論告で「被告のずさんな診察によって、十分に救うことが可能だった命が失われた」と述べ、禁固1年を求刑した。
 論告によると、隼三ちゃんは99年7月10日、割りばしをくわえたまま転倒。同病院に運ばれたが、耳鼻咽喉(いんこう)科の当直医だった根本被告は、コンピューター断層撮影など、必要な検査を怠ったまま、隼三ちゃんを帰宅させ、頭蓋(ずがい)内損傷の悪化で、翌朝、死亡させた。論告は「十分な情報を収集しようとせず、医療行為を放棄していたと言っても過言ではない」と指摘した。
 根本被告は「割りばしが脳に刺さっていたとは予測できなかった」と、無罪を主張している。

当初から被告に全責任を押し付けるのは酷ではないかと医者仲間では言われていた。字に現れることだけでなく、被告の通常の勤務態度や親の責任も合わせて考える必要があると思うが背景報道はあいまいだ。このお母さんの書いた本も読んだが、複雑な読後感を抱いた。同情する反面、親の責任は医者より少ないのか疑問に思った。両者が責任を押し付けあうのではなく、皆がそれぞれに自分には何が至らない点だったか考えるべきだろうが、最早そういう冷静さを持てないのかもしれない。

上の報道には悪意があると思いませんか?
【必要な検査を怠って・・・死亡させた】
殺人者と同じような扱いではないか?私は相変わらず報道の底辺に医療不信・医者叩きが深く根付いていると嫌〜な印象を持った。この事件が法廷でどう裁かれるか、今後の医療裁判に多大な影響を与えることは間違いないだろう。