タミフル、タミフル・・・。

少し前にタミフルで少年の異常行動が惹起され自殺行動に繋がった疑いという2件の事件が大きく報道された。発信者はいつも薬害で騒動を起こすH先生らしい。(この方は学会でも問題児のようだ)

そもそも厚生省がインフルエンザ→タミフルの有用性を大衆に広めたのだが、おかげで日本はタミフル消費世界一になってしまった。タミフルの利点は数日間(1日〜3日)症状軽減を早くするという印象なのだが、はたして全てのインフルエンザの人に適応があるかは疑問である。薬であるから予期せぬ副作用もあるかもしれない。効果と適応と副作用を忙しい外来で十分に説明するのは不可能に近い。

ひょっとしたら、タミフルの需要の増加が予想されるので、誰かが故意に副作用報道を示唆したのではないかと穿った見方もしてしまいそうだ。

インフルエンザの流行はもうすぐに迫っている。さて、今年はどのような態度で患者さんの治療にあたるべきか、早急に決断しなくてはならない。