珍しく正論の報道

■2006/03/20 (月)
共同通信としては珍しく正論だ。

患者の選択肢広がると期待 医師は品質めぐり不安も(共同通信社
【2006年3月20日

 「効き目が同じならば、値段が高い新薬よりも安いジェネリックの方がいい。何より自分で薬を選ぶことで知識も深まった」
 横浜市立みなと赤十字病院で、ぜんそくの診療を終えた同市内の主婦(41)は満足顔だ。  こうした動きに呼応し厚生労働省は、普及率が50%以上の米国に比べ、20%にも達していない後発品の利用を促すため、4月から医師が発行する処方せんに「後発品への変更可」といった欄を設けさせる。

▽情報不足
 ただ、横浜市立みなと赤十字病院の高橋弘充(たかはし・ひろみつ)病院長補佐は「後発品の情報が不足しているため、すぐには普及しないのではないか」とみる。 最近では、後発品に不純物が入って副作用を発現し、病状が進んだとの学会での報告例もあるなど、品質に対する一部医師の不安もある。

 医薬品問題に詳しい福井大医学部の政田幹夫(まさだ・みきお)教授は「厳しい国家予算を考えれば後発品の使用は当然だが、先発品と後発品は全く同じではない。医師や国民にも誤解がある面もある」と指摘。情報公開と納得できる品質保証システムの確立を求めている。

↑以上M3comより。
ジェネリックの信頼性が最大の問題。私だって、医療費を安く提供してあげればそれにこしたことはない。第一、ジェネリックであろうが、先発品であろうが、勤務医には利害関係は一切ないのだから。
しかしですね〜、乱立する小さなメーカー、MR活動もしていない、動物実験や実験評価もしているのかどうかわからない薬。私だったら自分には使いたくない。いいものを得るにはお金がかかるように(たとえば卵一つとっても値段の高い卵の黄身は濃い黄色で白身はふっくら、殻も固い。セール品の卵はふにゃふにゃの殻で黄身も色が薄く小さい。)、よいもの、信頼できるものを得るには代価がかかるのは当然だと思う。
薬にかぎらず、ただより怖いものはない、が私のモットーでもある。だから宝くじにも興味はないし、株にも手を出さない。つまらない人生と思われてもいいから、安全な道を歩みたいのである。
(安全な道と医者の道は相容れないかもしれないんですよね、このところは。医者を続けることへの恐れも正直段々増してきています)

ジェネリックの薬の名前の乱れ咲は早急に何とかしてもらいたい。普通の薬の本にはジェネリックはほとんど収載されないので、他院で処方されたジェネ品の名前をしらべるのも結構大変。そして薬を処方する医者の段階も薬局の段階でも紛らわしいものは医療ミスのもとになること間違いなし!