みのさんがまともに見えた。

■2006/03/24 (金)

きっと腹立たしい感想を持つだろうと思っていた、特番「みのもんたの医者ズバ」であるが、予想通りつっこみどころ満載だった。途中からみたのだがまず名医20人・・・大体番組に出てくる医者はそれだけで胡散臭いのが通常だ。今回の出演ドクターはいつもより年齢も若く、概ね正論を述べていたのにはホッとしたが、一部の医師は問題ありだった。アメリカでの臨床経験のある医師がアメリカなど先進国との比較の極めて大切な話しても、見事にスルーされているのが悲しい。製作者の医者を悪徳に仕立て上げてあおるという構図がみえみえだった。出演後悔が20人中1人だけだったが、きっと編集後の放送をみたら後悔する人が増えるのではないだろうか。

みのさんは案外いいことを言っていた。いくつかのみのの提言はなるほどというもので、世渡り上手なみのさんらしかった。いただけなかったのは芸能人軍団とやらせの再現シーン。いまどき、婦長が「先生にお包みしましたか」と請求するような病院などありえない。夜間救急に研修医が診察することにも批判があったが、研修医禁止にしたら即座に救急はつぶれるし、よい医者は育たなくなるだろう。医療側の事情が本当にわかってもらえていないのだということを再認識した。芸能人たちがひどかったが製作者の意図どおりに演技しているのだろうか。本音だとしたら芸能人にはかかわりたくないものだ。

頭にくることも多かったが、それでも従来よりはまともな番組だった。