医師会とは無縁のはずが・・。

■2006/04/30 (日)

競馬には素人の私だが、ディープインパクトは何十年に一度の名馬であることは知っている。そして武豊騎手がずっと日本のトップであることも。今日の天皇賞レースは圧勝だった。期待されてそのとおりの結果を出す、それが素人の私にも深い感動を与えてくれた。同じ時代に生きていて、リアルタイムで走る様を観ることができたことに感謝したい。


ところで、私の地方の医師会でも女医の問題が取り上げられるようになったようだ。医師会では稀な女性理事に就任した医局の先輩の女医さんから電話があった。もう何年もお会いしていないが、相変わらずてきぱきしてお元気そう。なんでも理事就任の大きな役割は女性医師問題の改善だそうだ。自分たちが医者になった頃はまだまだ女性は少なくて、1割いるかいないかだったけど、最近は3割は当たり前、大学によっては半分女性というところもあり、ひょっとしたら将来的には女性のほうが多くなるかもしれないという予想もあるようだ。今後、医者の地位低下が加速したらさもありなん(ソビエト連邦では医者の地位は低く、半分が女性と聞いたような記憶がある)。地位が低い→人気がなくなる→女性の進出が容易になる、というのも悔しいことだけど・・・。


女性はどうしても結婚・出産・育児で独身時代のようには仕事を続けられなくなる可能性が高い点をどうカバーしていけばよいか、医師会としてどのような支援をしていくべきかを提言する委員会を立ち上げるそうだ。それで家庭と仕事を両立している女医さん中心にメンバーを募っているので協力して欲しいと言われた。


家で夫にこのことを話したが、「医師会が女医の支援にお金出すわけないだろ、女医だと甘ったれるなと思う人が多いだろ。」の一言で片付けられてしまった。確かに自分自身も女医という立場の不利は自覚しているが、身内でカバーしてやってきた。(母の手助けなくして仕事は続けられなかったと思う)大変だったし、身内の協力を得られない場合は女医になるなというのかと反論されるかもしれないが、しかし、それでも女医としてのハンディをなくするような待遇を外に期待するのは卑怯だと思う気持ちがある。


それでも女医が続けられなくなったら、結局は男性医師にも皺寄せがくる訳で、医者全体の問題として考えていかなければならないのだとは理解している。メンバー参加を要請されたときに、私ごときが・・と尻込みもあったが、同じ女性でありながら、女医の可能性を否定するような考え方を持つ自分の意識改革から必要なのかも知れないと思い、お引き受けしてしまった。医師会というものからは無縁の存在だと思っていたが、知らぬ存ぜぬでは済まされないようだ。


魔王

魔王

図書館で予約半年待ちだった。この作者の本は初めて読んだが・・・なんというか、結構衝撃的な作品だった。今の世相を彷彿とさせ、考えさせられた。最後が割り切れない気持ちになったが、同時に続編というべき「呼吸」も収載されていたので救われたように思った。呼吸の続編も読みたいけど、作者はこの2編でこのテーマは終了だそうで残念。