帰省ラッシュ?

ゴールデンウイークで遠出をした記憶はないし、たいてい1日は当直に泣くのだが、今年は病気療養中の家族がいるので待機当番だけで当直は免除してもらった。こういうわがままを聞いてくれる寛容さがあるのが今の勤務先のいい所。

義母は回復の道を歩んでおり、会話機能は90%は復調。ときどき感情失禁があり、悲観的になるのが辛い。半身完全麻痺で全く会話もできなかった発病時に比べれば、飛躍的な進歩だと思うが、義母にはそのころの記憶はない。元気だった頃の記憶から一挙に気づくと半身不全麻痺になっていたのだから、ショックから立ち直れないのももっともかもしれない。

半身麻痺の場合、上肢より下肢の機能が保たれると聞くが、義母の場合は上肢の方が動きがよい。しかし右半身は感覚神経が傷害されたままで、右手・右足がどこにあるか、どう動いているかを理解できないので、すぐに右の存在を忘れてベッドや車椅子にはさんだりひっかけたりする。下手すると骨折しかねなくて危なっかしい。手が握れる、膝が曲がることに喜んでいたが、感覚神経が働かなければ運動神経の機能もむなしい、という当然のことに気づかされた。道はまだまだ遠そうだ。