また一人デューダ。

■2006/08/26 (土)

横浜の事件は詳細がわかるにつれ報道の悪意、国の無作為さが露になってきて、ますます腹立たしくなっている。私の勤務先は婦人科のパートだけで産科は扱っていないので現場の声を知りたくなり、産婦人科をしている知り合いに「実際のところ、どうなの?」と聞いてみた。
久しぶりに会ったのだが、いつの間にか彼は不妊治療専門医になっていた。福島事件が止めるきっかけになったと言っていたが、足を洗って個人的にはよい決断だった、でも現場を扱う医者や妊婦さんがとても心配だと言っていた。そして自分が産科を止めた事に対して、残って頑張っているみんなに対して申し訳ない気持ちと、挫折した自分への腹立たしさでいっぱいなんだと話してくれた。新しい生命の誕生に携わることの喜びを失ってしまったことは、片腕をもがれたような思いで、戻りたいと思うこともしばしばあるという。不妊治療の方がグンと収入は増え、自分の時間も自由になるようになったけど、やりがいがなあ・・と寂しそうにつぶやいていた。

身近にも崩壊が押し寄せています。