手作業の日々。

■2006/12/01 (金)

まだオーダリングを導入していない今の勤務先では、ナースへの指示は指示書に指示棒を立てておくという、昔ながらの作業である。この指示棒は薬品メーカー(MR)からの提供だ。ひょっとしたら知らない人もいるかもしれないので、説明しておくと、プラスティックまたは硬い紙の幅2センチ〜4センチ、長さはA4の紙から数センチはみ出すくらいのもので、一方の端には「ドクターの文字もしくは絵」、もう一方の端には「ナースの文字もしくは絵」が入っている。ナースから医者への伝言メモとするときには棒をカルテにはさみ、ナースを表示した端をカルテから出しておく。医者の指示の場合は逆にドクター側の端を出しておく。こうすることで直接指示に加えて指示漏れをなくすことになる。
ところでこの指示棒だが、今でもナースの絵は決まって女性の顔で赤、ドクターの絵は男性で色が青となっている。ナースにも男性が増えてきているし、医者だって女性の割合が3割を超えるのに。男性医師なら気づかないだろうが、こういった小さいことでは未だに、医者=男、の固定観念が続いているのだ。まだまだ地方では医者の世界は男社会なのだ。

指示棒はさみなどの原始的な作業をしているのが情けないけれど、今の勤務先では、停電やパソコン落ちには滅法強いと負け惜しみを追記しておこう。