本当に久しぶりによいニュース。

■2006/12/08 (金)
将来を考えると暗くなるばかりだった医療関係の報道だが、久しぶりに小さな光を感じるニュースがあった。
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「不可抗力的事故」と声明 福島の医療事故で医学会 (概略)
06/12/07
 福島県立大野病院で帝王切開を受けた女性が死亡し、執刀医が業務上過失致死と医師法違反の罪で起訴された医療事故で、日本医学会(高久史麿(たかく・ふみまろ)会長)は6日、「担当医が不可抗力的事故で逮捕されたことは誠に遺憾」とする声明を発表した。
 声明は、来年1月26日に福島地裁で開かれる初公判を前に発表。「担当医は懸命な努力をしたにもかかわらず、医師不足や輸血用血液確保の困難性などが不幸な結果をもたらした」とした上で「たまたま重篤な合併症や死亡事例に遭遇したことで逮捕されるようでは、消極的、防御的医療にならざるを得ない」としている。
 また各地で問題になっている産科医不足にも触れ「若い医師は事故の多い診療科の医師になることを敬遠しており、ますます医師は偏在する」と指摘している。

公判前にこのようなしっかりした声明が発表されたことは極めて意義があると思う。そういえば福島事件でも早い頃から高久先生は名前を出して応援されていたのだった。
でも名前を出すことで今後約束されたエリートの道が不利になるかもしれない。それでも名を出される高久先生の勇気と心根に感動するとともに、心から感謝したい。

対して・・・内科学会では双璧の地位(私の印象だが)にあられた○○先生が沈黙しているのが残念だ。しかもこの先生は35歳以下の日経メディカル姉妹誌では、新研修医制度発動後の混乱は予想済み、賛意をとなえた大学の見込み違いをあざ笑うかのような意見を述べられていたのだ。私の中では、○○先生の印象は、「エリート畑を歩み続ける(敢えて悪い言葉で評すると)奢った官僚的な医師」と悪くなるばかりだ。つい余計なことまで書いてしまった・・・。