裁判員制度。でも、その前に。

■2007/02/24 (土)
各地で裁判員制度の理解を深めるためのフォーラムが催されている。少し前になるが私も参加してみた。なにしろ私の中では裁判員制度といえば、人気だった人気海外ドラマ、「アリーマイラブ」での陪審員制度しか思い浮かばないからだ。


こういうフォーラムに参加する意欲がある人は、それなりに社会活動に関心が深いと思うのだけど、いきなりショックな事態に遭遇した。会場の前3列くらいの端から数席の背もたれに、出演者席という張り紙がされていた。(20席くらい)皆そこを避けてばらばらと座っており、私もその張り紙の後ろの列に座った。そこへ60代くらいの女性が入ってきて、その張り紙の2列目端に着席。あらら、出演者席だよと思ったが、紙が後ろに張ってあるのでわかりにくけど、気づくだろうと眺めていた。一旦着席した女性は自分の前の席の張り紙に気づき、席の後ろを見て、張り紙を発見した。まだ空席は結構あったので、別の席を探すとおもいきや、女性は張り紙をさっとはがして、自分の前の席に貼り付けた。前の席には2枚の張り紙が並んだが、さすがにまずいと思ったのか、張った紙をまたはがして、くしゃくしゃにして今度は自分のバッグに詰め込み、あとはそ知らぬ顔で最後までその席に着席していた。


後ろにいた私は、悪びれることない堂々とした態度に唖然としてしまった。恥ずかしくないのだろうか??出演者が後ほど着席したが、一般女性が座っていることに妙に思っただろう。妙な判決をする専門家がいるのだから、裁判員制度で一般常識人が入るのも結構なことだと思うが、このような光景を見てしまうと、非常識な一般人に裁かれるのも困ることだ。


フォーラムでは、細かなこと(何人くらいがどの時点で選ばれ、どの程度拘束されるのか、拒否はできるかなどなど)がよく理解できて有意義だったが、女性の態度が最後まで衝撃だった。